世界遺産
平泉遺跡
かつては京をも凌ぐと言われるほどの栄華を誇った平泉。奥州藤原氏時代の寺院・遺跡跡などが多く残ります。
中尊寺、毛越寺、観自在王院跡、無量光院跡、金鶏山の5件が「平泉―仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群―」として2011年に世界遺産に登録されました。
松尾芭蕉
松尾芭蕉は1689年に「奥の細道」の旅で平泉に訪れ
夏草や兵どもが夢の跡
五月雨の降り残してや光堂(金色堂)
の2つの句を詠みました。
源義経
実は源義経は若い頃に平泉で暮らしており、源平合戦で兄・頼朝とともに平氏を滅亡に追いやった後、兄・頼朝に追われて平泉にもどってきます。
そして、奥州藤原氏四代・泰衡の頃、源義経を匿っていたことが原因で源頼朝が攻め込み、奥州藤原氏は滅びます。
平泉へのアクセス
仙台→新幹線→一ノ関→平泉 約1時間(約4000円)
盛岡→新幹線→一ノ関→平泉 約1時間(約1500円)
盛岡→JR東北本線→平泉 約1時間20分(約1500円)
花巻→JR東北本線→平泉 約50分(約900円)
平泉駅
平泉駅
レンタサイクル。3時間500円、1日1000円。荷物も預かってくれました。
現在は野原となっていて通りすがりに見れば十分な遺跡もありますが、中尊寺は1.5時間、毛越寺は1時間ぐらい見学時間をみておくと良いです。全体的には半日あれば観て周れます。
平泉遺跡散策
高館 周辺
無量光院跡
奥州藤原氏第3代・藤原秀衡が建立した寺院跡。平等院を模した煌びやかな寺院だったと伝わります。
柳之御所遺跡
多くの出土品がでた事から吾妻鏡に記されている政庁跡と考えられています。出土品は資料館で展示されています。
高館義経堂
源義経の最期の地とされている場所。源義経を祀る義経堂、資料館、芭蕉句碑などがあります。景色もオススメです。
松尾芭蕉が「夏草や兵どもが夢の跡」と詠んだ場所。また「弁慶の立往生」という言葉もここで生まれました。
中尊寺 周辺
弁慶の墓
弁慶の墓と伝えられる墓石。中尊寺の表参道の入口付近にあります。
中尊寺
850年に慈覚大師(円仁)によって開かれたのがはじまり、12世紀のはじめに奥州藤原氏初代・清衡により規模が拡大し、有名な金色堂は1124年に上棟された。
月見坂
この緩やかな坂を20分ぐらい歩いていくと本堂に、さらに10分ぐらい歩くと金色堂に到着。
金色堂
奥州藤原氏三代の遺体と四代・泰衡の首級が安置されている金ピカのお堂。当時から残る平泉の貴重な遺構です。
平泉文化遺産センター
中尊寺と毛越寺の中間地点にあります。
平泉文化遺産センター
世界遺産・平泉の歴史がわかりやすく解説されています。発掘調査で出土した考古資料等もを数多く展示。
毛越寺 周辺
毛越寺
円仁(慈覚大師)が開山したと伝えられる寺院。奥州藤原氏第2代・基衡、第3代・秀衡の時には堂塔40を誇っていたと云われています。当時の建物は度重なる火災で焼失し、浄土庭園などの遺構がほぼ完全な状態で保存されている。
宝物館もあります。
観自在王院跡
奥州藤原氏第2代・藤原基衡の妻が建立したと伝わる寺院跡。毛越寺の手前にあります。
厳美渓方面
平泉駅から達谷窟毘沙門堂までは自転車でも30分ぐらいかかるので、バスやレンタカーなどがオススメです。
道中にある「かつら石」
達谷窟毘沙門堂
征夷大将軍の坂上田村麻呂が、蝦夷討伐後に毘沙門天のご加護を感じ清水寺の舞台を模して建立したのが始まり。
厳美渓
約2kmにわたる渓谷美。古くから景勝地として知られ伊達政宗も賛美したといいます。