ピッティ宮殿は、ピッティ美術館(パラティーナ美術館)、近代美術館、銀器博物館、衣装博物館、陶磁器博物館、馬車博物館、ボーボリ庭園など、多くの美術館・博物館からなる。メディチ家と、その後の当主であるロートリンゲン家の収集したコレクションなどを展示する美術館。
歴史
コジモ・デ・メディチのライバルであった、銀行家ルカ・ピッティが建設した宮殿。ピッティの死から約100年後、初代トスカーナ大公でメディチ家の当主コジモ1世(1519年6月11日~1574年4月21日)が妻のためにピッティ宮殿を購入しメディチ家のゆかりの建物となる。
メディチ家直系の最後の人物、アンナ・マリーア(1667年8月11日~1743年2月18日)は「メディチ家のコレクションをフィレンツェから持ち出さない」という条件で、全美術品を政府に寄贈する遺言を残た。今ではフィレンツェの遺産として、このピッティ美術館や、
ウフィツィ美術館で見ることができる。