水原華城(スゥオンファソン)は、正祖(第22代朝鮮国王)が陰謀により非命に倒れた父(思悼世子)の墓を、楊州から水原の顕隆園に移し、その周囲を城壁・塔・楼閣・城門を築いて1794~1796年に建造した。この華城は老論を排除した正祖の理想都市として華城への遷都も検討されたが正祖が死亡したことで遷都は見送られた。
- 歴史用語
- 老論派 …李氏朝鮮の党派の一つ。
- 正祖 …李氏朝鮮第22代国王。
- 荘献世子(思悼世子) …正祖の父であり第21代王英祖の次男。老論派の陰謀により非命の死を遂げた。
- 遷都(せんと)…国の王宮と都を移転すること。