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北海道大学植物園

説明

まろもんず   撮影 2015/04/30 15:08  1507 Views

宮部金吾(理学博士、1860-1951)は、明治10年札幌農学校二期生として 内村鑑三、新渡戸稲造、南鷹次郎、町村金彌らと学び、業を卒えて東京大学、更にハーバード大学の学位を受け、母校に奉職して今日の北海道大学発展に深く寄与し、北海道、千島、樺太を踏破して北辺の植物研究に携わった。明治16年植物園の設計に参画し、初代園長として永年当園の完成に盡した。昭和2年 退職後も、昭和26年91歳の一生を終えるまでひたすら学究の日を送り、こよなく当植物園を愛された。内に帝国学士院会員として活躍し、外に多くの海外学会の名誉会員に推され、更に昭和21年文化勲章を受章した。 又、青年寄宿舎舎長として有為の青年を育成し、札幌独立教会設立者の一人 として敬虔な清教徒の生涯を過ごし、昭和24年90歳の賀に、最初の札幌市名誉市民の称号を受け、市民敬慕の的となった。 平成2年、子息一郎氏の御厚意により遺品が寄贈されたのを機に、博士の薫陶を受けた農業生物学科卒業生を中心として記念館設立の要望が起こり、北大 局、農学部、札幌同窓会の支援を得て、平成3年実現に至った。当記念館は かつて博士が講義、研究をされた札幌農学校植物学教室(明治36年現在の農学 部南翼に建築)を昭和17年現在地に移設し、永く園長室、園事務所とした由緒ある建物の一部である。