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住吉大社
まろもんず   撮影 2015/03/16 11:58  1563 Views

「車返しの櫻」 昔、この付近に明治初年廃寺となった慈恩寺という津守家の菩提所があり、庭の老櫻は 「車返しの櫻」と呼ばれ、江戸時代の地図や名所案内にも記される住吉の名勝であった。住吉大社は古くから天皇家の崇敬が篤く、特に南北朝の、後醍醐·後村上·長慶三帝のころは、後村上天皇がこの南に現在国指定史跡としてのこる「正印殿跡」を住吉行宮と定めるなど、朝廷との関係は密接であった。 車返しの由来は、後醍醐天皇が住吉大社に お越しの折、この寺の櫻をご覧になり、通り過ぎて再びお車を返して愛でられたという美しい故事による。老櫻も今は失われたが、後醍醐天皇の風雅と、その櫻を守り続けたこの里の祖先の心と遠い昔の歴史を偲び、それを未来に伝えるため、平成十一年大阪市の「未来樹」として、ここに京都嵯峨野の紅八重枝垂櫻を移植したものである。 (財)住吉名勝保存会