モン・サン・ミシェル(聖ミカエルの山の意)は、フランス西海岸のサン・マロ湾上に浮かぶ小島と修道院。カトリックの巡礼地のひとつ。1979年「モンサンミシェルとその湾」としてユネスコの世界遺産に登録。
建築の歴史
先住民のケルト人が信仰する聖地であったが、708年にアヴランシュ司教オベールが「この岩山に聖堂を建てよ」という3度の夢を見、大天使ミカエルのお告げと信じ礼拝堂を作ったのがきっかけ。
その後、ルマンディー公リシャール1世が966年に修道院をたて、13世紀には現在のような形になった。
百年戦争
百年戦争時には要塞として使用されたため、モン・サン=ミシェルの入り口にはイギリス軍の大砲と弾が今も残っている。
修道院から監獄
18世紀末のフランス革命時に修道院は廃止され1863年まで国の監獄として使用され、その後荒廃していたが、ヴィクトル・ユゴーの紹介がナポレオン3世を動かし、1865年に再び修道院として復元された。
1979年にはユネスコの世界遺産に登録され、現在3人程の修道士が在住し、10人程の修道女が近隣の町から通って運営に当たっている。
住所 |
フランス
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アクセス | - パリのモンパルナス駅からフランス高速鉄道TGV「レンヌ駅」下車(約2時間半)→レンヌ駅北口のバス乗り場から、モンサンミシェル行きバス(約1時間20分)。
- パリのモンパルナス駅からフランス高速鉄道TGV「ドル・ド・ブルターニュ駅」下車(約3時間)→ドル・ド・ブルターニュ駅からバス「モンサンミシェル行き」(約30分)。
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豆知識 | - モン・サン・ミッシェルは、オムレツ発祥の地と言われている。宿屋を営んでいたプラ―ルおばさんが、長旅に就かれた巡礼者をもてなすために卵とバターのみを材料に作りだした(関連動画)。
- モン・サン・ミッシェル風オムレツは東京丸の内のラ・メール・プラールで食べることもできます。
- オムレツ発祥はモン・サン・ミッシェルだが、オムライスの発祥は大阪の「北極星」
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レビュー