川越大師の愛称で知られる喜多院(きたいん)。830年に淳和天皇の勅願で円仁(慈覚大師)が無量寿寺を建立したのが始まりと言われる。江戸時代には徳川家の尊崇を厚く受け、春日局や徳川家光ゆかりの寺院として知られる。境内には日本三大五百羅漢の一つと言われる538体の石仏(羅漢像)がある。
主な見所
- 客殿
- 1638年に建立。3代将軍・徳川家光が生まれたという「徳川家光誕生の間」がある。
- 書院
- 1639年に建立。江戸城から移築された書院。徳川家光の乳母であった春日局が使用していた「春日局化粧の間」がある。
- 山門
- 1632年に天海僧正により建立された、喜多院で現存する最古の建築物。
- 五百羅漢
- 1782年~1825年の50年の渡り建立された538体の羅漢像。日本三大五百羅漢の一つにも数えられる。それぞれが異なる表情をしている。羅漢像の頭を撫で暖かく感じたものは亡くなった親の顔に似ていると言われる。