天台宗関東総本山の寺院「寛永寺(かんえいじ)」。山号は東叡山(とうえいざん)。開基(創立者)は徳川第3代将軍・徳川家光、開山(初代住職)は天海、本尊は薬師如来。
増上寺とともに徳川家の菩提寺であり歴代将軍6人が眠る。現在の
上野恩賜公園のほぼ全域が寛永寺の境内であった。
比叡山と京都
寛永寺は
比叡山延暦寺および京都の建物・景観を見立てて作られている。現存する清水観音堂は
清水寺、
不忍池は琵琶湖、
弁天島は
竹生島に見立てられている。
歴史
- 江戸時代(1625年)
- 三代将軍・徳川家光が江戸城の北東の方角(鬼門)に東叡山寛永寺を建立。京都の鬼門・比叡山延暦寺にならったとされる。
- 戊辰戦争(1868年)
- 寛永寺に立て篭った彰義隊を新政府軍が殲滅し、一帯は焼け野原となり寛永寺の多くの建物が焼失。
