世界初の山岳鉄道(走行距離41km、高低差460m)。ウィーンの南西部にあり鉄道全体が世界遺産に登録されている。グロッグニッツ駅からゼメリング駅を経由し、ミュルツツーシュラーク駅にまで至る。険しい地形と高低差があるが、勾配を22~25‰に抑えるため、線路を地形に逆らわず迂回させ直線距離に対して3倍近く迂回させているなど工夫がされている。14のトンネル、16の高架橋、100以上の石橋、11の鉄橋があり、これら土木技術と自然との調和がなされていることは世界遺産の認定に評価された。
その他の鉄道の世界遺産
ダージリン・ヒマラヤ鉄道(インド)
ニルギリ山岳鉄道(インド)
レビュー
ゼメリング鉄道(オーストリア)-標高約1,000mのゼメリング峠を越え、グロッグニッツ駅からミュルツツーシュラーク駅を繋ぐ全長41.825㎞の世界初の山岳鉄道。1848年〜1854年の6年間で建設され、現在も稼働している。
【オーストリア】ゼメリング鉄道 ウィーンから、第2 の都市の都市グラーツへ向かうための、アルプスのゼメリング峠を超えて南西に進むルートがゼメリング鉄道です。アルプス越えの難所であったため、山岳鉄道が建設されました。
【ゆかりの地(ブラームス)】ミュルツツーシュラーク(オーストリア)ウィーンから離れたアルプスの町。世界遺産にも指定されているゼメリング鉄道が開通し、自然が多く便利なこの地に別荘を持った。1884年にここで交響曲第4番を書いた。