五重塔ってどれぐらい古いの?
まず豆知識として、日本最古の五重塔は聖徳太子ゆかりの
法隆寺(奈良/31.5メートル)、日本最大の五重塔は空海ゆかりの
東寺(京都/55メートル)が有名です。
五重塔の存在理由は?
この五重塔は、仏舎利(釈迦の遺骨)を祀るための建物で、境内に入れない一般の人々が離れた場所から参拝できるように高層化しました。お釈迦様が亡くなられたのが紀元前383年頃、このお釈迦様の遺骨は八分され祀られていましたが、次第に細かく分けられ、最終的には周辺国も含めて8万余の寺院に配布されたと伝えられています。
五重塔は地震で倒壊したことがない!
そして驚く事に、法隆寺の五重塔は607年頃建立されマグニチュード7.0以上の地震を46回もうけながら1400年もの間倒壊したことがなかったいわれており
日本各地にある五重塔も地震で崩壊したことはないと言われています。
「藤田香織・東京都立大講師(建築学)らが過去の地震による被害を調べたところ、江戸時代以前に建てられた五重塔は倒壊した例は見つからなかった。」
理由は調査・研究中とのことで、地震が起きると五重塔は蛇のようにくねくね曲がる「柔構造」が理由とも言われています。