ブッダガヤの大菩提寺
ブッダガヤの中心にある寺院(マハーボーディー寺)。周辺には日本も含め各国の寺院がある。マハーボーディー寺には高さ52mの大塔(本堂)、ブッダの菩提樹、沐浴の蓮池がある。マハーボディ寺院が建立されたのは紀元前3世紀。 仏教を厚く保護していたアショーカ王が建てたと言われる。しかし仏教の衰退とともに土に埋もれ、19世紀にイギリスが発掘し改修した。2002年に「ブッダガヤの大菩提寺」として世界遺産に登録。
ブッダの菩提樹(-ぼだいじゅ)
ガウタマ・シッダールタが根元に座って悟りを開いた樹。 ブッダガヤにあったが、5世紀頃の仏教の弾圧で木は切られた。しかし各地に挿し木による子孫が残っており、現在ブッダガヤの大菩提寺にある菩提樹は、スリランカの
アヌラーダプラにあった菩提樹(二代目)からのもので、三代目にあたる。菩提(ぼだい)とはブッダの別名のボーディが由来。
ガウタマ・シッダールタの悟り
ネパールにある
ルンビニで誕生したシッダールタ(紀元前463年?~紀元前383年?)は シャーキャ(釈迦)族の王子として裕福な生活を送り、従姉妹のヤショーダラーと結婚して子供(ラーフラ)も授かっていたが、人生の無常に悩み続け、29歳の時に身分を捨て修行に出た。断食などの苦行を6年間行ったが悟りを開くには至らなかった。痩せ衰えたシッダールタに村の牛飼いの娘ススジャータが乳粥を施し、体力を回復した後、近郊のガヤー村の樹(菩提樹)の下で、瞑想に入り8日目に悟りが訪れた(35歳)。 こうしてシッダールタは仏陀(目覚めた人)となった。
仏教八大聖地
ルンビニ - 生誕の地。
ブッダガヤ - 成道(悟り)の地。
サールナート - 初転法輪(初めての説教)の地。
ラージギール - 布教の地。
サヘート・マヘート - 教団本部の地。
サンカーシャ - 昇天の地。
ヴァイシャリ - 最後の旅の地。
クシーナガラ - 涅槃(死)の地。